粉瘤のイラスト
ルドルフさん(60♂) いつもニコやか
いつもニコやか
ルドルフさん(60♂)
machino clinic medical record
Case 01

皮膚の下の袋に、
垢が溜まってしまう

粉瘤ふんりゅう

枝のイラスト
キツツキのイラスト

粉瘤は放置すると炎症を起こし、
痛みや膿が出てくることがあるため、早期の適切な処置が重要です。

粉瘤の原因やニキビとの違い、
放置するリスクから治療法までを詳しく解説します。

粉瘤でお困りの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

こんなお悩みありませんか?

  • つぶしたら嫌な臭いがする白いドロドロが出てきた
  • 皮膚の下にコリコリしたしこりがある
  • そのまま放っておいても自然に治るのかな?
  • 赤く腫れて痛い
  • しこりの真ん中に黒い点がある
モモンガ
( About Atheroma )

粉瘤とは?

粉瘤のイメージ写真 粉瘤のイメージ写真(カラー)

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造物ができ、そこに本来剥がれ落ちるはずの垢(角質)や皮脂が溜まってしまう良性の腫瘍です。

「アテローム」や「表皮嚢腫」、「毛包嚢腫」とも呼ばれます。初期症状としては、皮膚が小さく盛り上がり、中心に黒い点(開口部)が見られることが多く、触るとコリコリとしたしこりを感じます。

時間とともに大きくなるため、
早期受診をおすすめします

日本皮膚科学会の見解や各種学会の報告においても、粉瘤は皮膚の良性腫瘍のなかで最も発生頻度が高いとされており、決して珍しい病気ではありません。

しかし、放置した場合のリスクには注意が必要です。粉瘤は自然に消えることはなく、時間がたつと老廃物が蓄積し徐々に大きくなります。

さらに、袋の壁や内容物に異物反応が起こったり、細菌が感染したりすると「炎症性粉瘤」となり、赤く腫れて痛みを伴います。その場合、急激に大きくなり、袋の中に膿が溜まり、ブヨブヨと触れるようになります。最悪の場合、皮膚表面が崩れて、袋が破裂して大量の膿が出てきます。炎症性粉瘤の場合には、切開排膿という痛みを伴う処置が必要になるだけでなく、手術の傷跡も大きく残りやすくなります。

粉瘤の疑いがあるしこりを見つけたら、炎症が起こる前に早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

( Causes )

粉瘤の原因

明確な原因はなく、
誰にでも起こり得るもの

「しこりから出てきた白いドロドロがすごく臭い…。これは一体何?」と、粉瘤から出てくるドロドロとした物質に驚かれる方は少なくありません。この中身は、皮膚の表面から剥がれ落ちるはずだった「古い角質(垢)」や「皮脂」です。

粉瘤が発生する原因は、何らかの理由で毛穴(毛包)の出口に近い部分の皮膚が、袋のように内側へ落ち込んでできると考えられています。通常、皮膚はターンオーバーによって古い角質が剥がれ落ちますが、この袋の中に閉じ込められた角質や皮脂は排出される逃げ場がないため、どんどん溜まっていきます。これが悪臭の原因であり、溜まった老廃物が独特の不快な臭いを放つのです。

皮脂腺や毛包が多い箇所に
できやすい粉瘤

毛穴を起点とするため、粉瘤は皮脂腺や毛包が多い顔・背中・耳の周りなどにできやすい傾向があります。

一方、手のひらや足の裏など毛穴のない部位では、けがなどで皮膚のかけらが内側に入り込んでできることもあります。体質や傷、ウイルス感染などが原因となることもありますが、多くは明確な原因がなく、誰にでも起こり得るものです。

町野皮ふ科にも、この臭いやしこりの違和感をきっかけに受診される患者さんが多数いらっしゃいます。

( Common sites )

粉瘤は
どこにできる?

背中や顔など皮脂腺や、
毛が多い部位にできやすい

粉瘤は年齢や性別を問わず、誰にでもできる可能性がありますが、特に皮脂の分泌が活発な部位や、摩擦などの物理的な刺激を受けやすい部位に発生しやすい傾向があります。

具体的な部位としては、顔、首、背中、耳の周り、脇の下、足の付け根などが挙げられます。背中や顔は皮脂腺が多く、粉瘤が大きくなりやすい部位でもあります。また、耳たぶにできる粉瘤は、ピアスホールのトラブルや摩擦が原因で形成されることも少なくありません。

生活習慣の乱れやストレスによる肌のターンオーバーの低下が間接的に影響している可能性も指摘されています。もし気になるしこりがあれば、無理にご自身で触らずに専門医にご相談ください。

( Where to go )

治療の受診先

「粉瘤っぽいけど、外科に行くべき?それとも皮膚科?」粉瘤の治療において、何科を受診すべきか迷われる方は多いです。結論から言うと、皮膚の専門家である「皮膚科」または「形成外科」を受診するのが適しています。

皮膚科では、そのしこりが本当に粉瘤なのか、悪性腫瘍などの別の疾患ではないかを正確に診断できます。また、手術の傷跡をできるだけ目立たなくきれいに治すアプローチを持っているクリニックを選ぶことが重要です。

粉瘤治療をお考えなら、これまで手術の豊富な経験があり、術後の傷跡にも配慮しているクリニックを選ぶと安心です。町野皮ふ科では、皮膚科専門医である院長と、大学病院でも勤務している形成外科医が、粉瘤の正確な診断から、傷跡に配慮した日帰り手術、術後のケアまでを一貫して行っています。

( Treatment )

粉瘤の治療

「手術と聞くと痛そうで怖いし、仕事も休めない。どんな治療をするの?」

当院では、患者さんの痛みや不安、そしてライフスタイルにできる限り配慮した粉瘤治療を提供しています。粉瘤を根本的に治すには、原因となる「袋」を完全に取り除く外科的手術が必要です。

( Features and strengths )

特徴と強み

大きさや状態に適した手術を行います

当院では、粉瘤の大きさや状態に応じて「くりぬき法(へそ抜き法)」や「切開法」といった適した術式を選択します。

炎症を起こして腫れ上がっている炎症性粉瘤の場合は、まずは切開して膿を出し(切開排膿)、後日根本的な袋の摘出を行うなど、段階的な治療でリスクを最小限に抑えます。炎症の程度によって、炎症を抑える作用を持つ抗生剤を飲んだり、炎症を抑える作用があるステロイドの薬を注射することもあります。

お仕事や学校が忙しい方でも、当院の日帰り手術であればスケジュールを調整しやすく、安心して粉瘤治療を受けていただけます。

( Surgical methods )

粉瘤の
手術方法

傷跡が小さくなる「くりぬき法」

「くりぬき法」は、特殊な円筒状のメスで皮膚に数ミリの小さな穴を開け、そこから内容物と袋を引きずり出す方法です。この方法は切開手術に比べて傷跡が小さくなるため、顔の大きな粉瘤や足の裏などでおすすめです。

くりぬき法のイメージ図

再発が少なくなる「切開法」

「切開法」は、皮膚を紡錘形に切り取り、その下の粉瘤の袋を丸ごと切除する方法です。袋の外側からアプローチするため、「くりぬき法」よりも粉瘤をより確実に取ることができます。

また、炎症を起こした粉瘤では袋の周囲の組織が癒着していることがあるため、「くりぬき法」では難しいこともあり、その場合にはこちらの方法がおすすめです。切除したものは顕微鏡で確認する病理組織検査を行いますが、「切開法」はより確実な病理組織検査も可能です。

切開法のイメージ図
( After surgery )

手術後の経過

当院では、傷跡や日常生活への影響をできるだけ小さくするため、術後の経過も大切にしています。手術後の過ごし方の目安は、次のとおりです。

手術後

患部を清潔に保つことが非常に重要です。翌日からシャワー浴が可能ですので、毎日入浴時にボディーソープなどを使って優しく洗ってください。スタッフの指示に従って軟膏の塗布やガーゼの交換をお願いします。

術後に強い痛みや続く出血、発熱などが見られた場合は、速やかにご連絡ください。

約1週間後

抜糸と傷の治り具合の確認を行います。頭部の手術の場合には医療用のホッチキスで傷を固定します。その場合の金具は約2週間後に外します。

傷跡は時間の経過とともに徐々に目立たなくなりますが、紫外線対策やテープでの保護を行うことで、よりきれいに治癒します。

約3〜4週間後

手術部位の確認を行い、病理組織検査の診断結果をお伝えします。

似た粉瘤とニキビの見分け方

粉瘤とニキビは初期症状が似ているため、自己判断で間違えてしまうことがよくあります。しかし、原因や根本的な治療法は全く異なります。

粉瘤のイメージ写真 粉瘤のイメージ写真(カラー)
粉瘤
ニキビのイメージ写真 ニキビのイメージ写真(カラー)
ニキビ

ニキビは毛穴に皮脂が詰まり、アクネ菌が増殖して炎症を起こす「毛穴の病気」です。一方、粉瘤は皮膚の下に「袋ができる腫瘍」です。

見分け方のポイントとして、粉瘤は中心に黒い点(ヘソ)が見えることが多く、強く押すとそこからドロドロとした臭い物質が出ることがあります。

また、ニキビは数日から数週間で自然に治癒したり、芯が出れば平らになりますが、粉瘤は袋自体を取り除かない限り、中身を出しても再び老廃物が溜まって再発を繰り返します。

ニキビだと思い込んで市販薬を塗ったり、ご自身で強く潰したりすると、炎症性粉瘤へと重症化するリスクが高まります。当院では、粉瘤かニキビか、あるいは他の皮膚腫瘍かを診断し、患者さんへお伝えします。その際には、専用の拡大鏡(ダーモスコピー)を用いることもあります。

診療のイメージ

ほとんどの粉瘤は、日帰り手術が可能で、その日のうちにご帰宅いただけます。翌日からシャワーもできます。デスクワークや学校は翌日から復帰される方が多いですが、激しい運動・長時間の入浴・飲酒は数日控えてください。部位やお仕事の内容によって異なりますので、ご都合に合わせてご相談ください

粉瘤の手術は健康保険が適用されます。費用は粉瘤の大きさや部位によって変わり、3割負担の場合、手術当日のお支払いの目安は1万円前後です。

傷跡は時間とともに少しずつ目立たなくなり、術後に紫外線対策やテープでの保護を行うと、よりきれいに治ります。傷の大きさは粉瘤の大きさや部位によって変わりますので、診察のときに目安をお伝えします。

はい、町野皮ふ科の手術は完全予約制です。

1. まずは通常の診察を受けてください。医師が手術の必要性を含め判断し、その後手術の説明を行います。
2. 説明後、ご都合にあわせて手術のご予約を行っていただきます。

手術は、火曜・水曜15時~、木曜9時30分~のいずれかで行います。
診察時に手術日がまだ決められない場合には、後日お電話で手術希望日をご連絡いただくことも可能です。

ご予約について

麻酔をするときに、チクッとした痛みや、薬が入るときの軽い痛みがあります。麻酔が効いてしまえば、手術中の痛みはほとんどありません。痛みが心配な方は、遠慮なくご相談ください。

粉瘤のお悩みは、
抱え込まずお早めにご相談ください。

診療のイメージ

当院では、患者さん一人ひとりのお悩みに寄り添い、傷跡に配慮した丁寧な粉瘤治療を行っています。

「しこりが大きくなってきた」「独特の臭いが気になる」「痛む前にきれいに治したい」とお悩みの方は、ご自身で潰したり放置したりせず、ぜひ一度、埼玉県坂戸市の町野皮ふ科にご相談ください。

お電話でのお問い合わせ

Tel.049-298-6845(9:00〜12:00, 14:30〜18:00)
  • 火・金曜は19:00まで受付
  • 第1・3土曜、日祝は休診

(手術で治療を行う 症例)